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12月05日-03号

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  1. 那須町議会 2012-12-05
    12月05日-03号


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    平成24年 12月 定例会(第7回)          平成24年第7回那須町議会定例会議事日程(第3号)          平成24年12月5日(水曜日) 午前10時開議日程第1 一般質問       2番  齊 藤 隆 則 君      12番  尾 台 一 成 君       3番  松 中 キミエ 君〇出席議員(16名)     1番  大 島 光 行 君       2番  齊 藤 隆 則 君     3番  松 中 キミエ 君       4番  平 山   忠 君     5番  三 上 公 博 君       6番  斎 藤 剛 郎 君     7番  大 森 政 美 君       8番  大 場 宏 雄 君     9番  平 山 幸 宏 君      10番  白 井 正 則 君    11番  平 山 泰 紀 君      12番  尾 台 一 成 君    13番  荒 木 三 朗 君      14番  髙 久 一 郎 君    15番  深 沢 宏 美 君      16番  広 川 辰 也 君〇欠席議員(なし)                                           〇地方自治法第121条第1項により説明のため出席した者の職氏名         町     長      高  久     勝  君         副  町  長      山  田  正  美  君         教  育  長      平 久 井  好  一  君         総 務 課 長      阿  部  拓  志  君         税 務 課 長      益  子  一  郎  君         企 画 財政課長      塩  田     誠  君         住 民 生活課長      高  宮  悦  郎  君         保 健 福祉課長      平  山  公  一  君         農林振興課長兼      若  井  昭  男  君         農 業 委 員 会         事 務 局 長         建 設 課 長      鍋  島  利  信  君         観 光 商工課長      常  盤  隆  道  君         会 計 管理者兼      山  田  雅  夫  君         会 計 課 長         上 下 水道課長      伊  藤  晴  康  君         学 校 教育課長      大  島  一  人  君         生 涯 学習課長      益  子  英  夫  君                                           〇職務のため出席した事務局職員         事 務 局 長      中  村  祐  治         書     記      高  久  秀  樹         書     記      薄  井  宏  美 △開議の宣告 ○議長(広川辰也君) おはようございます。 ただいまの出席議員は16名で、定足数に達しております。 よって、本日の会議を開きます。                                (開議 午前10時00分) △議事日程の報告 ○議長(広川辰也君) 本日の議事日程は、配布議事日程のとおり運営していきたいと思いますので、ご承認の上、ご協力をお願いいたします。 △一般質問 ○議長(広川辰也君) 日程第1、一般質問を行います。 一般質問は、通告順に発言を許します。 通告6番、2番、齊藤隆則君。          〔2番 齊藤隆則君登壇〕 ◆2番(齊藤隆則君) 皆様、おはようございます。2日目トップバッター質問をさせていただきます。議席番号2番、齊藤隆則です。 師走となり、町の中にもクリスマスイルミネーションがきれいに飾られてきております。不景気な話題が多い中にも、子供たちが楽しみにしているクリスマスがやってきます。我々は、サンタクロースにはなれませんけれども、子供たちの未来に楽しく希望のある町をつくり残していくことが、サンタクロースにかわり子供たちにできるプレゼントであると思います。 それでは、一般質問をさせていただきます。初めに、学校適正配置計画取り組みについて伺います。昨日も同僚議員より質問がありましたが、違う角度より質問させていただきたいと思います。今、各地域における学校適正配置計画の説明を終わりつつある中で、一部地域によっては、合意形成が進んでいないのが現状であると思われますが、本町の子供たち一人ひとりに同じ教育環境をつくるためにも、各地域の合意形成が必要であると考えますが、今後の適正配置計画取り組みについてお伺いいたします。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 学校適正配置計画につきましては、この那須町の児童生徒に対してよりよい教育環境を整えるということを第一の目的として策定したところでございます。現在合意に至っていない地域につきましては、地域や保護者皆さんに計画の趣旨や教育環境の整備について理解を深めていただくために、今話し合いを進めているところでございます。今後につきましても、これまで以上に児童生徒の学び合いができるような教育環境を整えた新しい学校づくりを目指していきたいと思っております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 前回6月の質問では、教育長より本町の教育方針について伺いました。これからの本町においての地域参画型の学校づくりを推進していただきたいと願っておりますが、現在進行しております学校適正配置計画におきましては、各地域の一部からは、地域の過疎化につながるや、地域のコミュニティーがなくなる、また、子供の負担が大きいなどの計画に賛成しかねる声も聞こえる一方で、子供たちの環境を早くよくしてほしいや、もっと大勢の中で学校生活を送らせたいという計画に前向きな意見も聞かれます。前回の質問でも言いましたけれども、子供を真ん中に置いて考えていかなければならないと感じております。ここで、教育長に改めて前回お聞きしました本町の教育方針を踏まえて、先ほど申し上げました地域の過疎化につながるや、コミュニティーがなくなる、また子供たちの負担が大きいという意見に対しましては、どのように考えておられるのかお伺いいたします。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 町の教育ビジョン、また教育方針を踏まえてということですので、少し長くなりますが、お答えいたします。 那須町の教育ビジョン、夢、感動あふれる人づくりは、この児童生徒の知、徳、体、コミュニケーション、多くの地域では、また学校では知、徳、体3つですが、那須町ではあえてコミュニケーションを入れております。大切だからです。この4つの各領域を学校、家庭、地域が一体となってこのバランスよく育てるためのビジョンでございます。この今の子供たちが生きていく社会というのは、私たち大人がこれまで経験した以上に変化の激しい、先行き不透明なグローバルな社会になることが予想されます。例えば、日本の会社に入社したつもりが海外生活が余儀なくされたり、上司が外国人だったりということが予想され、価値観の異なる集団の中で生活したり仕事をしたりということも現に起こっていることでございます。これからは、そういった集団の中にあっても困難に立ち向かえるたくましさと、心身ともに健康で生きる力を兼ね備えた人材の育成が不可欠であると考えております。価値観の異なる集団の中にあっても自分のよさを十分に発揮できるたくましい人材を育てるには、知、徳、体、コミュニケーションの4本柱のうち、知が欠けても体が欠けてもいけません。徳が欠けてもいけません。周りから信頼されません。コミュニケーションが欠けても周りから理解されません。この知、徳、体、コミュニケーション、この4つを子供たちにさまざまな体験を通してバランスよく身につけさせることが大切であると考えております。 しかし、今の那須町の小中学校を見ますと、単位集団が小さ過ぎて、これらをバランスよく身につけさせるには困難な学校がたくさんあるというのは、皆さんもご存じのとおりだと思います。例を挙げますと、国語や算数では多くの意見や異なった考えを周りの友達から聞くことにより、自分の考えが深まったり、理解の度合いが深まったりします。文部科学省でも子供同士の学び合いによる学習を重要視しているところです。人数の少ないところの授業では、この学び合いが成立しません。また、体育の授業でもチームスポーツ、例えばドッジボール、サッカー、バスケットボールなど、この人数がいないと体験することすらできません。集団によるスポーツを経験することにより、その種目の技術習得だけでなく、仲間と助け合ったり支え合ったりすることを学ぶ大切な時間ですが、このような経験ができないということです。本町の小学校や中学校の中には、部活動のチームが組めなくて大会に参加できないという声も聞かれます。 さらには、先ほどの徳との関係もあるのですが、道徳の時間、多様な考えがあるということを知って、その異なった価値観を葛藤させながら、自分は今後このような場面ではどのように報道していったらよいのかをじっくり考える時間のはずですが、人数が少ないと多様な価値観が出てきません。道徳の時間が成立困難になるということです。また、人数の少ない限られた人間関係の中では、限られたコミュニケーションの場面しか成立せず、どうしても内向きの人間関係になってしまいがちです。また、小さな集団では、人間関係の固定化、序列化が起こりがちですので、なおさら外向きの人間関係がつくれないという状況に陥りがちです。友達がたくさんいて、より多くのコミュニケーションの場があれば、それだけさまざまな意見交換や価値の交流ができ、人間的な幅の広い豊かな人格が形成されるものと考えております。 以上はほんの一例ですが、那須町の学校にはこういった多くの学校では当たり前に行われている授業や学校生活が困難な学校が数多く存在しているというのが現状でございます。那須町の教育ビジョンを踏まえて考えても、こういった子供たち教育環境を整えるために適正配置を粛々と進めていかなくてはならないと考えております。 さて、地域の過疎化につながるなどの意見に対してどう考えるかということですが、現時点で室野井小学校田中小学校高久中学校保護者や地域の皆さんから適正配置計画について合意をいただいたという話は、昨日学校教育長からの答弁にもあったとおりでございます。いずれの地区からも当初は、地域の過疎化につながるとか、コミュニティーがなくなるとか、通学距離が延びるので子供の負担にならないかといったようなご質問やご意見をたくさんいただきました。説明をしていく中で、最後には、いずれの地区も子供たちの教育のためには仕方がないなということで、断腸の思いで合意をしていただいたものと認識しております。この適正配置の事業を進めていて感じることは、初めから適正配置賛成という人は、そうは多くありません。多くの方は、それぞれのお立場で、またいろいろなしがらみの中でこの適正配置を考え、意見を言っております。しかし、時間のかかる地区もあるかもしれませんが、最後には目の前の、そしてこれからの子供の教育のために仕方がないといって子供の教育を最優先に考えていただけるものと思っておりますし、那須町の子供たちのために、ぜひそう願いたいものであると考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 教育長の熱い思いだと思います。私もここ数年来PTA会長もやらせていただき、各学校のPTA会長さんらとも長いおつき合いをさせていただいております。今現在PTA会長という立場、この4月からですけれども、計画が発表され、物すごく今地域によっては板挟みの辛い立場にあるPTA会長さんらが多くおられます。その中でよく話が出るのですけれども、この適正配置計画は、26年度から3年を目安に計画されております。中には、時期尚早ではないかとも言われておりますし、今の状況では再来年度からの開所は時間が足らないのではとも考えますけれども、時間的な問題や開始時期については、どのようにお考えなのかお伺いいたします。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 先ほど述べましたように、この那須町の学校にはこういった多くの学校では当たり前に行われているこの授業が困難な学校が数多く存在しているのが現実でございます。教育長としては、こういった学校にいる子供たちに一日でも早く多くの仲間とともに充実した教育環境のもとで学校生活を送らせたいと願っているところです。平成26年度の統合では、時期尚早とか時間が足りないという意見もあるということですが、児童生徒教育環境を整えるということを考えると、決して時期尚早ではないと考えております。今後とも地域や保護者皆さんにご理解いただけるよう努力してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 先ほども申し上げましたが、地域の過疎化などを心配する声も多く聞かれます。適正配置後の跡地利用問題などの説明やビジョンも示されておりませんし、これでは地域に廃校だけが残されるとの不安も払拭できません。もちろん地域の活性化を考えていくのは、地域をよく知っている地元の方々でもありますけれども、行政として町全体の問題である今後の跡地利用における考えをお伺いいたします。
    ○議長(広川辰也君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(塩田誠君) 適正配置後の跡地利用の問題についてでございますが、地域の意見、提案等が数多くあるかと思います。ですから、庁舎内に跡地利用検討委員会等を設置いたしまして、基本方針、方向性を出していきたいと考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 検討委員会ということですけれども、今までの教育長からの答弁にもいただきましたけれども、今町中でこの問題は大きな問題になっております。それを踏まえて町長のお考えもお聞きしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今齊藤議員から小中学校適正配置問題、町を揺るがすような大きな問題になっているということで、私の方針をというようなお尋ねでございます。今回の適正配置ですね、一番は子供たちが減っている、少子化になっているということが原因でございます。一昔前の半分ほどに小中学生が減ってしまったということは、これはとめようもない時代の流れということで、多くの地方はこういった問題を抱えているということでございます。那須町の取り組み方の方針というのは、考え方、これは先ほど教育長があのように熱く語ったとおりでございます。これまで長い教育長教員活動、そしてまたそういった専門家という、そういった高い知見から子供たちの教育を最優先にして、那須町一番あるべき姿、これが今回示した2中6小案ということだというふうに思っておりますので、これに基づいてこれからも進めてまいりたいというふうに思っております。地域にそれぞれのいろいろな課題があるということは、もちろん承知しております。しかし、それを乗り越えていくことが子供たちにとって新たな教育環境、そして将来を約束することにつながるのだろうというふうに思っております。 ちなみに、私が中学校にいた40年前、黒田原中学校だけでも1学年で6クラス250人もいました。それから5年もたたないうちに、当時もう小中学校の統廃合の問題ということで、当時大変な議論を呼んだわけであります。それで、さんざん議論をした上に一定の方向性を見て統廃合を繰り返して、40年もたたないうちにまた少子化の問題でこういった統廃合を進めなければならないということ、それだけ急速に少子化が進んでいる。そういった先を見越して、やはり子供たちのことを考えた場合には、決断をしなければならないというふうに思っておりますので、現在の小中学校適正配置、これは今をおいてないというふうに思っております。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 何度も申し上げますけれども、私は那須町の子供たち一人ひとりが同じ教育環境で育つべきと考えております。地域の問題や送迎の問題、また新しい学校づくりの問題などを考えていかなければいけないことは、山積みでありますけれども、町民の一人として、今後の那須町の将来のために、早急に官民一体となって考えていかなければいけないと思っております。 次の質問に移らさせていただきます。若者の定住対策についてであります。この質問は、昨年も同様に質問させていただきました。また、昨日には同僚議員より同様の質問もありましたけれども、今やはり若い人たちの町外への流出がとまりませんので、改めて質問させていただきます。本町におけます賃貸住宅事情は、近隣市町と比べますとアパート等が少数であり、若者定住にはかなり条件がよくないと思います。そのため、若者は町外に移住しており、早急な定住対策が必要であると考えます。当然ながらこの不景気に合わせて民間の住宅企業が本町に参入することも、今のところはかなり難しい状況にもあると思います。そこで、町有地の利活用も含めた那須町独自の若者向け定住対策取り組みができないかお伺いいたします。 ○議長(広川辰也君) 町長。 ◎町長(高久勝君) 今の齊藤議員の若者の定住対策ということのご質問にお答えをしたいというふうに思います。 この件につきましては、昨日も同僚議員から同じような趣旨での質問がございまして、担当課から答弁をさせていただいたところであります。那須町の若年層の人口、これが減少しつつあるということは、十分認識してございまして、その大きな要因が、いろいろございます。住宅事情、こういったことだけに限っているというふうには思っておりませんで、さまざまな要因があるというふうに思っているところでありまして、いずれにいたしましても、この若者の若年層の人口が少なくなっている、これは那須町にとっては、大きな課題だというふうに認識をしております。それを何とか解決したいということで、那須町はこれまで中学3年生までの医療費を無料化にしたり、また子育て支援ということでグリーンハイツ田中分譲価格、こういったものに特例措置をとりましたり、またあたごハイツ、この入居を促進しているというようなことで、若者の定住を何とか図りたい。または、流出を阻止したいということでやっておりますが、なかなかそれが効果があらわれないということで苦慮しているところであります。今後も地元雇用の確保、また条件のよい住宅事情等、いろいろと若年層定住化、こういったことを実現できるような手段、こういったものを町有地の利活用も含めまして検討してまいって、何としてもこの若い人たちが住みやすい那須町、こういったものを構築してまいるよう努力してまいりたいというふうに思っています。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) ただいま町長の答弁にも出ましたけれども、現在のグリーンハイツ田中につきましては、子育て支援特例制度取り組みがなされておりますけれども、本年度はまだ1件も契約に至っていないのが現状であります。努力されているのは理解いたしますが、販売できるまで待つという姿勢では、いつまで待っても状況がよくなるとは思えません。近隣の市町には、条件つきですが、子育て支援対策として戸建て住宅などの賃貸を行政で行っているほか、保育料及び給食費無料にするなどの対策をしているところもあります。町独自の賃貸住宅など、新たな施策に取り組む考えはあるのかお伺いいたします。 ○議長(広川辰也君) 建設課長。 ◎建設課長鍋島利信君) ただいまのご質問についてでございますが、グリーンハイツ田中の未販売区画の活用について、若者の対策として活用できないかというふうなご質問かと思います。皆様ご存じのとおり、平成24年9月末現在で未販売区画数、現段階で22区画が未販売という形で現在残っている状況でございます。町としましては、ただいま町長の答弁にもありましたように、これまで若年層定住促進を目的といたしまして、子育て支援特例等の方策を講じておりますけれども、これらの施策により昨年度は3区画の販売実績を上げております。このような状況から、直ちに今のグリーンハイツ田中販売方法について、定住者向け等の対応にはちょっと時期が早過ぎるのかなというふうな部分、それとある程度の事業開始年度、これは平成5年のころですか、平成10年ですか、失礼しました。平成10年に事業開始をして以来、来年でおおよそ15年というふうなところ、そういうふうなある程度の区切りの時点における販売状況とか、あるいはその時期の経済状況等重々勘案しながら、新たなそういうふうな対策が講じられればというふうなことで考えております。現時点では、今の中での販売活動、努力を続けていくという考え方で現在進めているところでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) 昨日の同僚議員の質問に対し総務課長から町営住宅の計画について、町単独事業の考えもあるとのことでしたけれども、今後積極的に那須町において推進していく考えがあるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 総務課長。 ◎総務課長阿部拓志君) 昨日ですか、大島議員さんの質問で、芦野、伊王野地区住環境整備という形で質問を受けたところでございますが、これまで那須町で町営団地としては、やはり住居に困っている方とか、どちらかというと社会福祉面応能手当で住宅を整備してきたという事情がございますが、平成22年にあたごハイツということで雇用促進住宅から譲り受けまして、所得制限等にひっかからない、どなたでも入れるような住宅もはやりましたので、これらについて今現在入居促進をしているところですが、その中で、芦野、伊王野にないということでございますが、現在地域のニーズがどれだけあるかというのもまだわからない部分もございますので、積極的にということではございませんが、やはり一定の要件等が満たせば、これまでの町営住宅ではなくて一般の賃貸住宅のような形のスタイルの町の賃貸住宅ができないかというようなことで、今後ニーズ等もよく見きわめながら検討をしていきたいということでございます。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君。 ◆2番(齊藤隆則君) ただいまニーズ等の問題もあるということだったのですけれども、私もよく若い人が結婚されるとか、また1人で独立したいとかという相談を受けるときには、ぜひ那須町に住んでほしいということでお話しするのですけれども、「齊藤さん、一体どこにアパートあるんですか」というふうに聞かれることがたびたびあります。当然総務課に行って相談もするときもあるのですけれども、第2本当に那須町には、若い人がすっと入れる賃貸住宅事情には、本当に乏しいのかなというふうに思って今回この質問させていただきました。先に質問いたしました適正配置後の跡地利用等にも若い世代が住み着いていただけるような施設もつくり、この那須町でこれから子育て世代の若い人たちが働きやすく住みやすい町にしていくことが活気あふれるまちづくりではあると思います。ぜひ定住促進は最優先課題の一つとして取り組んでいただきますよう希望いたしまして、私の一般質問を終了いたします。 ○議長(広川辰也君) 齊藤隆則君の一般質問は終了いたしました。 ○議長(広川辰也君) 通告7番、12番、尾台一成君。          〔12番 尾台一成君登壇〕 ◆12番(尾台一成君) 一般質問をさせていただきます。 まず最初に、スポーツ振興による町づくりとそのための環境整備についてでありますが、那須町は、本来豊かな自然や景観、きれいでおいしい空気や水、スポーツをするロケーションに最適の条件が整っている町であります。首都圏に近いという地理的条件、インターが2つあるという交通アクセスにも恵まれ、サークルやファミリーで各種スポーツを手軽に楽しむには、テレビ、映画のロケーションとともに他市町には持ち得ない絶好の条件を持っています。町も町民一スポーツを推進しておりますが、健康の増進や連帯感の向上は言うに及ばず、引きこもりからの解放、観光誘客まで含めてスポーツの及ぼす影響ははかり知れません。ハード面でも町には総合運動公園があり、体育館、テニスコート、スイミングドーム、ふれあい公園、スキー場が2つと、それぞれ一応整ってはおりますが、十分とは言えない施設もあり、今後の検討課題となるものと思われます。この点につきましては、新しい運動公園構想とも重なりますので、今回のまた主眼とも違いますので、この点につきましては、後日に譲ることといたしたいと思いますが、スポーツを愛する一議員として、一町民として提言、質問をさせていただきます。 全国的に見ましてもスポーツ町づくりの核に、あるいはスポーツの町宣言をいたしまして、町の振興と発展に努めている町は数多くあります。プロ野球やJリーグが本拠地としているような大都市は別といたしまして、名も知れぬ小さな地方都市でありますが、例えば長野県の菅平、同じく長野県のサッカーの川上村、菅平はラグビーでありますが、菅平には多くの民宿や大学の研修所があり、そのそばにこれまた多くのラグビー場が設置されており、文字どおり夏はラグビー一色になります。川上村は高原野菜の大産地でありますが、その野菜畑の中にサッカー場が整然と整備され、観光客も含めたサッカー好きの人がサッカーを楽しんでおります。奄美大島で有名な奄美市は、実業団の陸上競技場の合宿地として有名ですが、4万人の人口にしては立派な陸上競技場、平板で広く交通量や信号も少ない道路、受け入れになれているホテルや地元の人々、冬も暖かく、1年を通じて多くの実業団が、今ではプロ野球のキャンプもやってまいります。これらは、全て自分の目で見てきたところであります。後輩の議員に常々、刑事ではないが、現場100回、現地を見なければ質問できないのだと言っている立場上、見てきました。変わったところがございまして、岩手県の葛巻町、ここは皆さんご存じのとおりエコエネルギーと、それからワインと、それからもちろん牛の町でありますが、ここはスポーツも力を入れておりまして、ホテル等はありませんので、直営の宿泊所といいますか、ホテルと言っていいほど立派なものなのですが、その前に陸上競技場とサッカー場を兼用されたもの、庭用としてつくっておりました。そこで、サッカーを夕方して、汗を流して葛巻の牛肉と、それからワインと、それからミルクといただいて泊まってまいりました。非常に那須とは状況がちょっと違うところですが、非常に参考になった。 要するに、スポーツというのは、そういういろんな多様性を持っていることだというふうに思います。那須町は、ソフトの町と言っても過言ではありません。長い実績を誇る男女実情団リーグの誘致、最近の小中学校のソフトボール大会での輝かしい成果は町民の誇りであり、自慢でもあります。これらも当初からの関係者の熱意と努力による実業団リーグの開催が根本にあり、礎にあることは間違いないところであります。来年は、女子になるとのことですが、関係各位の引き続きのご努力を希望いたしたいというふうに思います。 第2回ファミリーマラソンも大きな盛り上がりを見せ、予想を超える1,900人が参加。来年は出場者制限をしなければならないのではないかと心配するほどでありますが、半分の県外の方々が那須町を走ってくれるというのが、見ていて声をかけずにはいられません。ここに来てまた大きなニュースが、那須町にとって明るいニュースが新聞を駆けめぐりました。那須町地区の観光関係者が那須定着型の自動車ロードレースチーム、那須ブラーゼンを発足させるというものです。運営会社ナスポを設立し、自転車の聖地を目指したいというものであります。本町では、一昨年から那須高原ロングライドを開催してきました。町長もサイクリストの一員でありますが、2011年は800人、2012年には1,500人と倍増、宇都宮ブリッツェンの全面的な協力もあり、今後も大きな期待が持てる状況のようであります。那須のすばらしいロケーションや親切な気持ちのこもった接待や協力、信号の少ない交通事情などが好評で、聖地になり得る条件が整っているということであります。そこで、まずこれらスポーツに対する、スポーツが町に及ぼす影響、町づくりにおける一環としてのスポーツについての基本的認識、姿勢、考え方を伺います。 ○議長(広川辰也君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいま尾台議員からスポーツの振興による町づくりと環境整備、そしてまたスポーツが那須町に与えるいろいろな影響、こういったものについてのご質問にお答えをしたいというふうに思っております。 議員ご指摘のとおり、那須町は大変ソフトボールの盛んな町でございます。ご紹介がいただきましたように、町のソフトボール協会が主体となりまして毎年誘致しております男女の実業団日本リーグ、これは誘致をする、そしてまたそれを町民が見るというようなことで、それが刺激となりまして、那須町の小中学生のソフトボールのレベルということが大変レベルが上がってまいりまして、全国的なレベルにまで高まっているということで、大変な好成績を残していることにつながっているというふうに思っております。また、毎年開いておりますファミリーマラソンにつきましては、年々参加者がふえておりまして、ことしはご指摘のように1,905人のエントリーがあったということで、多くの方々に参加をいただいているというような状況から、2つの大会とも今後とも誘致、または開催を引き続き行っていきたいというふうに思っているところであります。 また、自転車のロードレースチームについてですけれども、まず10月31日に那須高原ロングライド、これを関係者が集まりまして、那須町を主体といたしました那須町密着型のプロのロードレースチーム、ブラーゼンですけれども、こういったものを運営する会社、運営会社ですね、ナスポというのですが、これを設立するというようなご報告を受けました。那須町に軸を置いたプロチームが誕生するということは、大変喜ばしいことでありまして、地域から愛されるチームに育ってほしいというふうに期待をしているところであります。このブラーゼンにつきましては、12月1日に自転車ロードレースのJプロツアーを主催いたします全日本実業団自転車競技連盟JBCFというのですが、これが来期の参戦チームとツアー日程、これを発表したわけですけれども、この中に那須地区に発足いたしました先ほどの地域密着型のプロチームブラーゼンがもうチームに入っているということで、来期は宇都宮ブリッツェンとともに1年間を戦うということになりまして、こういったことを受けまして、年明け後にこのチームの概要がわかるということになってまいりますので、これを受けて那須町もどういった対応ができるか、そんなことを検討していきたいというふうに思っております。 また、スポーツがおける町にどういう影響を及ぼすかということです。今の議員がご指摘のように、本当にこれまでの観光とは違った意味で、スポーツを通じたそういった観光、こういったこともこれから大きく脚光を浴びる時代になってきたというふうに思っておりますし、またそれを受け入れるだけの人たち、これを那須町は兼ね備えているというふうに思っておりますので、1つに限らず多彩なスポーツ、これの受け入れ先というようなことで、この那須というものはこれからつくってまいりたいというふうに思っておりまして、これから特にこういったそのスポーツによる町づくり、そしてスポーツによる観光振興、こんなことを目指して町づくりを進めていきたいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) まず、再質問させていただきます。 ファミリーマラソンについてですが、来年度はハーフマラソンと、来年からここ検討を始めているわけですが、ハーフマラソンの見通しについてまず伺います。 ○議長(広川辰也君) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(益子英夫君) ハーフマラソンでありますが、今年度このファミリーマラソンの実行委員会において、そのコースの検討、実際に来年からそのハーフマラソンが導入できるような体制でもって今年度どのようにやるのかということを現在検討しております。その中にはいろいろと障がいになるものもございます。1つは、那須の場合には交通量が激しいということで、なかなか思ったとおりのコースの設定ができない。本来であれば、県道あるいは国道なんかを使用しまして、那須に来てくれる方、本当の那須のすばらしいロケーションですね、そういった中で走っていただくというコース設定を考えているのでありますが、やはり交通事情とかそういったもので、なかなかそういうコースが組めないということも現にございます。現に幾つかの案がありますが、それについて今年度中には最終的に来年度に向けてのハーフマラソンのコースの設定というのを考えてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) ブリッツェンのほうですが、ツアー参加が正式に決まったと、大変うれしいニュースでございます。自転車販売額は、5年前の470億円から昨年は650億円、業界でもこの自転車で、例えばクロスバイクからは長距離、あるいはミニバロッティンですが、これはコンパクト製の自転車でありますが、こういうものはこれから多くのやはり利用者がふえるであろうというふうに見ております。例えば、私の地区の千振内でも随分ことしに入りましてサイクリストを見かけるようになり、例えば業界誌や自転車雑誌を見ますと、各地のお勧めコース、例えば30キロから100キロコース、あるいは自転車で見る、食べる、泊まる、このファミリー向きのコースを紹介しながら、要するに自転車はリピーターとなり得るスポーツなのであるということであります。 そこで、例えば那須町でどんなものがブラーゼンに支援としてできるのか。また、ブラーゼンはどんなものを那須町に要求しているのか。どんなものが欲しいのか。こうして欲しいのかということをちょっと聞きます。例えば、ブラーゼンは学校関係、要するに子供たちに安全な自転車の乗り方を教えたい、道路の走り方を教えたい。または、お年寄りの健康増進に自転車を利用した自転車教育をしてみたい。これらをぜひ那須エリアで開きたい。このほかにもあるわけですが、まずこの学校関係からまずこの、例えばブラーゼンはこういうものをしたいのだと、学校関係で学校行って子供たちに自転車の乗り方、安全の交通の走り方を教えたいのだということがあった場合には、学校関係の方々は、今のところどんなお考えをお待ちかお伺いしたい。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 各小中学校とも現在、例えば交通安全教室と題して年に1回、必ず年度初めにそういった教室を実施しております。そういった中で、そういったプロの方が正しい自転車の乗り方、安全な自転車の乗り方というものをきちんと指導していただけるような場を設けていただけると、これはありがたいことだと思っております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) 同じく健康増進、要するに高齢者の健康増進について、もしブラーゼンがお年寄りの方々のところへ行ってそういうものをしたいと。自転車教育等をしたいのだというふうに健康増進のため申し出等がありましたらどういうお考えかお伺いします。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 自転車につきましては、健康増進対策には非常に有効であるというふうには考えております。高齢者向けにつきましては、現在公民館等で例えば高齢者学級といったものを行っております。あと、そのほかに老人クラブ等でいろいろな事業等もありますので、そういった中で自転車を取り入れたそういうブラーゼンから申し入れがあれば、そういった中でいろいろ取り組むことはできるのではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) もう一点は、ブラーゼンはこう言っています。サイクリストが走る安全なコースがどうしても欲しい。那須町は全体的に平たんで信号が少ない地域なのですが、平均的に。それでもやはりそういうコース、ベルト帯というのですか、一般的に。そういうところがあればという、この点についてですが、前からちょっと思っていたのですが、余笹川の管理道路がありますが、ふれあい公園から上と下、両側あるわけですが、これを有効利用できないか、ウオーキングはできるのですが、サイクリストとか、あるいはジョギング等で利用できないのか、整備。この点についてちょっとお伺いしたい。この点については、大田原土木にも問い合わせをしたのですが、余り前例がないと。ただ、県独自あるいは町独自では難しいのではないか。要するに、県と町と話し合い調整をいたしますが、不可能ではないと思われるという答えなのであります。この点について、かなりの距離もありますし、例えば両側管理道路になっていますから、片側だけでも有効利用できる、整備して有効利用するようにすれば、安全に自転車も乗れる、ジョギングもできる、ウオーキングもできると、非常に有効性が高い場所ではないかと思いますが、建設課長、どうか。 ○議長(広川辰也君) 建設課長。 ◎建設課長鍋島利信君) ただいまのご提案は、余笹川の管理用道路の活用のことかというふうに思います。こちらにつきましては、私どものほうでも現時点でそういうふうな案を持っている状況ではございませんでした。なおまた、管理をしている県土木事務所のほうともそういうふうな協議をした経緯もございません。そんなふうなことから、もしそういうふうなものの実現性の可能な部分があるのであれば、当然財政的な問題も後々整備において絡んできますので、重々検討させていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) もう一つの考え方として、あの管理道路を町道として認定させてもらいまして、そして町道として整備するという考え方もできるそうです。不可能ではないそうです。十分検討していただきたいというふうに思います。サイクリストの例えば一番欲しいもの、今のコースに、いいコースが必要。それから、どうしてもサイクリストは長距離を走りますので、そのサイクルピットというのですが、トイレ、あるいは休憩所を、休憩したりトイレをしたり、一応雨よけになる場所、あるいは修理をする場所、そういうものが必要です。これがやはり少ないと。今5カ所ぐらい那須町あるのですが、特にトイレが少ないということで、この点をやはり考えなければいけないのかなと。宇都宮なんかには、ブリッツェンのほうですが、あっちはもうシャワー室つきのレンタルの場所がありました。宇都宮をぐるっと回ってきて、シャワーを浴びて、自転車はそこで貸し出すわけですが、そしてきれいな体になって帰ってもらうということをやっています。黒田原駅とか友愛の森とかは当然ある、あのフランクで行けないと思いますが、もっと各地に必要かなと。千振にやすらぎの森という5号線沿いの組合の裏に公園があるのですが、そこ駐車場がありまして、トイレも地元で管理していますから自由に使えます。無料です。そういうところを教えてやったのですが、ぜひぜひという、こういうところがもっとほかにつくるべきではないかというふうに思います。何はともあれ非常にうれしい希望の持てるブラーゼン、これからもぜひぜひ応援していきたいというふうに思っています。 次の質問に移ります。この質問につきましては、きのうの深沢議員、要するにコミュニティーバスの関係です。デマンドの関係ですが、重複する場面があるのですが、一応質問に入ります。那須町における地域交通システムの総合的な見直しと改善についてでありますが、現在多くの市町村で走らせているコミュニティーバスであるが、これまた多くの市町村で、空気を運ぶバス、あるいは空気バスと呼ばれ、見直しを余儀なくされているケースがふえ、大きな課題を抱えておるところであります。本町の場合はどうなる。平成23年度決算で使用料総額が約400万円、5路線の利用者数が1万5,800人、町民バス運行費が2,317万円、委託料が2,200万円でありますので、財政負担は約1,900万になります。これは、どのくらいのレベルにあるのか。山形県に川西町という町がありますが、人口1万7,000、総面積166キロ平方、本町の半分でありますが、やはり空気バスと皮肉られるほどに利用者がおりません。少し古い数字ですが、平成15年度が1,400万が一般会計からの持ち出し。平成16年度が1,200万、町財政を圧迫している要因となったため、平成17年度よりデマンド型乗り合い交通を導入、平成23年度の利用者数1万1,000人、委託料1,300万、基本的にタクシー3台、必要によってジャンボタクシーで対応、タクシー事業者に全面委託で利用料金は500円で、これは町収入となりますので、利用料は550万、実質町負担は791万、一般的にデマンドは経費がかかり過ぎると思いがちですが、やりようではこういう数字が出てきます。利用率も空気バスの場合は1便当たり3名、デマンドでは平均で、平日で43人、かなり評判のよいコミュニティーバスの場合でも、宮崎県に三股町という町がありますが、ここのバスは、1校しかない中学校の下校も全て請け負いますが、年経費が2,040万、収入が240万で1,800万、本町は1,900万、人口2万5,000人、面積はちょっと小さいのですが110平方キロメートル、37人乗りバス3台、6コースのうち3コースは週1日から3日運行、本町と大きく変わりません。ただ、利用者数は、平成23年度で2万人、中学生の分だけ多くなっています。いずれにしても、10年後のことを考え、町に合った生活に密着した地域公共交通にしていかなければなりません。少子高齢化に伴う交通弱者、交通難民、買い物難民の増加に対応できるのか。学校適正化によって大幅な増車が考えられるスクールバスの通学支援便として対応できるのか。生活支援便としてイベント等のときに気軽に臨時便を出せるようになるのか、これらを行政が一方的に決めず、住民を交え、例えばアンケート調査、これは行ったようですが、意識調査を行い、実情に合わせたルートや賃金、時刻表をつくり上げる必要があると思われます。そして、体制の整った状況や利用者ニーズの変化に応じて柔軟に変更できるよう、そうした仕組みにしていくことが大切だと思われ、また関係課、保健福祉課、学校教育課、建設課、企画財政、そして総務課と十分な議論と調整が必要と思われますが、現状でのお考えをまず伺います。 ○議長(広川辰也君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(塩田誠君) 地域公共交通の総合的な見直し、改善についてというご質問でございますが、地域公共交通の確保につきましては、収益にかかわらず自治体の責務として実施しなければならないものと考えているところでございます。しかし、財源にも限りがあることや、住民のニーズを捉え、町民が広範囲に居住する当町の特徴を考慮した効率的で効果的な持続可能な公共交通を整備する必要があると考えております。このため那須町では、昨年度公共交通に関するアンケート調査を実施し、さらに本年4月に那須町地域公共交通活性化協議会を設置をしたところでございます。本町における公共交通の見直しを行うことといたしました。この見直しについて、現状における公共交通の課題、町民の公共交通に対するニーズを把握し、本町における公共交通のサービスの目標を設定しまして、デマンド交通システム等の新たな公共交通の導入も検討しつつ、地域公共交通総合連携計画、それから生活交通ネットワーク計画の策定を行い、本町における公共交通の再構築を行うこととしたところでございます。 これらの計画の策定に当たっては、本町の公共交通の現状を把握するため、町民バスはもとより、民間バスや鉄道利用者、それから福祉タクシーの助成事業、観光の周遊バス、それからスクールバス等の運行状況や利用状況も含めた形で各種調査を行っておるところでございますが、これらの調査の結果をもとに、本町に適した公共交通を検討していきたいと考えているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) 1つは確認をしたいと思うのですが、検討部会は各課を網羅しているのかどうなのか、この点。活性化協議会というのは民間人等も参加するようになっているかと思うのですが、この点。また、検討委員会は構成メンバー、各課大体課長等出ているのかどうか、その点確認します。 ○議長(広川辰也君) 企画財政課長。 ◎企画財政課長(塩田誠君) 活性化協議会のほうでは13名の委員がございまして、自治会長から土木事務所、それから民間のバス、それからバス協会、タクシー協会が入っております。その前に設置をしました検討部会につきましては6名で、各課から1名というわけではなくて、関係する観光関係とか企画、それらの委員が集まってその那須町に適した公共交通を検討したところでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) といいますのは、そこに塩谷町がありますが、塩谷町は、この事務調査行ってきたのです。事務調査個人的に行ってきたのですが、やはり最初は企画のほうでやっていたのですよ。ただ、どうしてもうまくいかないと、調整が難しいということで関係各課、総務課、それから生涯学習課、教育課、保健福祉課含めて十分な議論を練った。始めたと。現在の担当は所管は福祉課というふうになっています。この点につきましては、那須町も今の市調査、佐野市、佐野市はワゴン系ですね、それから鹿沼、那珂川、野木、高根沢と、きのうの答弁では行っているようですので、いろいろとそれらは参考にしているのだというふうに思いますが、塩谷町は、ちょっと調査していないので、ちょっとお知らせしたいと思います。塩谷町は、ご存じのように人口1万2,000人の小さな町ですが、当初はやはりデマンドを考えていたわけです。先ほど言いました。ただ、現在は形態がデマンドでも福祉ワゴン車と。そのために所管が保健福祉課になっているわけです。なぜ福祉ワゴン車としたのか。それは、この事業の目的、課題を高齢者対策というふうな大きな目標に絞ったからであります。東大グループの助言を受けまして、平成24年、25年は試行期間で無料、基本的には65歳以上、障がい者、町長の認める者、将来的には年齢制限なしも考えているとのことでありました。特筆すべきは、スクールバスの補完なのです。長距離通学の悩みをこれで解消させます。その利用効果は絶大ということであります。福祉ワゴン車が3台、10人乗りですが、そのうちの2台が通学児童をカバーします。その後、8時から午後3時まで福祉ワゴン車はその福祉ワゴン車の業務に入ります。そのおかげで現在のスクールバスは、高原地区というところ、高原地区、遠いところがあるのですが、そこの地区対象の1台のみです。放課後児童学童にも対応しております。オペレーターは民間委託、登録制、前日午後1時までの予約制、利用カード発行、地図システム利用、ランニングコストなし、デマンド型と全く同じです。無料ですが、町の運営経費は月87万、年で1,044万。町民バスをやはり走らせておりましたのですが、1路線のみであったそうです。そのときの経費が、これもやっぱり利用客が少なかったそうです。それでも800万かかっておりました。その差200万と、こういうことになります。これから検討するに当たりまして大切なのは、やっぱり那須町の例えば利用料金を取る場合、この設定が難しいだろうと。なぜなら、目的別でやりますと、その料金の設定が目的別でやりますと難しいのではないかと。ここ十分検討が必要ではないかというふうにおっしゃっておりました。もちろん那須町、あるいは他市町にこれが全部適用になるわけではありません。ただ、部活とか朝練、スクールバス関係です。これは大いに参考になるのではないかと。要するに、これをこの経費でスクールバス10台増設ですね、それでも朝練とか部活動終わった後に対応できるのかどうなのか、その辺がまだ非常に町民不安になっている面があります。参考にすべきではないかというふうに思いますが、教育長の感想を伺います。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) いきなり振られてどきどきしているところです。適正配置の説明、各地区での説明の中で、今議員がおっしゃった、特に中学校のほうですね、部活動どうするのだ、衰退してしまうのではないかとか、朝練はどうするのだ。今盛んに中学校でやられておりますね。また、部活動が夕方終わった後、その帰るときにやはり保護者の負担があるのではないかという、そういった疑問、不安を持っていらっしゃる方がたくさんおりました。私は、丁寧に説明はしてきたつもりでございます。特に朝練につきましては、もし統合が成立してなった場合は、今の中学校の校長とも相談しまして、やはり統合していく学校の子供たちのことも考えると、やはり朝練というのは、やはりなくしていかなくてはならないだろうということで考えております。また、夕方の練習、これは私も那須中学校の校長をやっていましたので、これは普通にやっても、その後スクールバスが出るということで、何ら問題ありません。ただ、今後の後のことを考えますと、先ほど議員さんがおっしゃいましたように、目的別にいろいろ町のバスは配置されておりますが、それが1つの目的、町としてスクールバス、デマンドバス、そういったものにうまく合致すれば、大いにいいのではないか。そのための検討会議を開いているということですので、ご理解いただきたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) いずれにしても、どのような体系が一番コスト的に費用対効果があるのか、あるいは住民サービス、あるいは学校、児童の統廃合に影響があったり、利用できるのではないか、その辺を十分検討してほしいと。総合的な判断が必要です。よろしくお願いします。 それでは、最後の質問に入ります。この質問は、身内のことで主観が入ってしまいますので、その点はまずお許し願いたいと思います。NHKドラマ「開拓者たち」は大きな反響を呼びました。私自身もエキストラで4度参加いたしました。1度目は映っているのが背中とお尻、2番目がその他大勢、その次3番目が、開墾ぐわや大きな草刈りがまを振るっているところなのですが、監督が「やはり開拓2世の振るくわやかまは腰が入って音が違う」とか言っていまして、映し出したのは、くわの先と草を刈る音だけでありました。監督もかわいそうだと思ったのでしょう。最後のときだけ主役の肩越しに、ほんの何秒かなんですが、映し出してもらいました。開拓の歴史やドラマの粗筋は、ここにいる皆さんは大筋でわかっているかと思いますので省きますが、ドラマを見た千振の1世の方々、実際に体験された方々の意見は、実際はもっとひどく、特に満州からの引き揚げのときの状況は、まさに地獄を見るようだったと語っています。この一言で察しされると思うのですが、守る軍隊はおらず、男手はなく、広く遠い満州に置き去りにされた女性と幼い子供たち、まさに棄民、捨てられた民そのものであります。千振には昭和16年から21年生まれの方はほとんどおりません。引き揚げ途中で亡くなったからであります。それでもよいほうで、千振の奥の開拓ダムでは集団自決した開拓者がたくさんおります。ここの議長もやりました柄澤福栄先輩ですが、生前こう言っておりました。「もう戦争だけは何があっても絶対にやっちゃあだめだ。本当にこりごりだ」と言っておりました。千振は、ただリーダーに恵まれました。満州の中国人を徹底的に守り抜き、異種族の親分まで心腹させ、その種族は千振や日本のために死んでいきました。宗団長という方でありました。次には、ドラマの中心役だった吉崎団長、いつも夢を語り、皆を励まし、団結の尊さを説き、千振の礎をつくった方であります。 ここに記帳ノートがあるのですが、千振の開拓碑のところに置いておるものです。少しお借りしてきました。最後に少し紹介したいと思いますが、これを読みますと、北は北海道から南は奄美大島までたくさんの人が千振を訪れているのがわかります。もう一つは、ロケの中心となった建物があります。あの大きな昔軍馬補充部だったときに農林相で建てたものなのですが、非常に立派で、立派というか丈夫につくられておりまして、国がつくったものです。そこに最初はみんな共同入植という形で、そして共同住宅という形で暮らしていた馬小屋兼の建物なのですが、ここにも今多くの人が探しながら探しながら訪れております。記帳のノートを見て驚きますのは、多くの人が、「テレビを見るまではこんな開拓の歴史があったのか、知らなかった」と書いていることであります。近隣市町、例えば鹿沼、白河、那須塩原、来ているのですが、知らなかったと。ましてや地元の町民の方まで入っています。こんなことがあったとは知らなかった。漆塚の方なのですが、書いております。那須町は、北から、五十里、常民夕狩から始まりまして、大谷、千振、田島、豊津、柏台、中原、穂積、大同、大日向、那須高原まで多くの開拓団が入植いたしました。全国的に見ても非常に多く、そして最も成功している、ある意味開拓者の町でもあります。この開拓の町の開拓の歴史を多くの人が知らなかった。地元民さえ知らなかった。場所を探すのが大変だった、これも多かった。スマートインターがすぐそばにあるのにですよ。カーナビでは千振では出ていないのです。それで検索ができないわけです。非常にその辺もこの後いろんな面で改良していく必要があるかというふうに思いますが、テレビドラマでもおわかりのとおり、貴重な歴史の証言者ももう90歳から回りです。年を重ねるごとに少なくなっていきます。不撓不屈の精神を物語る書籍、写真の類も、年とともに変質していきます。古き農具類なども粗大ごみ化してしまいます。これでは開拓が死んでしまいます。時の流れに埋もれてしまいます。なぜこんな悲劇が起きたのか。全てを失い、愛する子供まで失い、その中から立ち上がり、山に分け入り無から有を燃やした原動力は何だったのか。その秘密は何だったのか。記帳ノートにも多くの人が元気と生きる力をもらったと書いておりますが、一人でも多くの人に生きる力を与えられるなら、そういう場が必要になります。「開拓者たち」は、もう終わってしまっています。このような悲劇を二度と繰り返さないためにも、一人でも多くの人に知ってもらい、そしてそれを後世に伝えていかなければならないと私は思っています。伝える場、これはさまざまな考え方、構想があるかと思いますが、決して我田引水ではなく、箱物要求でもなく、純粋に開拓者たちの願いでもある場の提供という考え方についての考えをまず伺います。 ○議長(広川辰也君) 観光商工課長。 ◎観光商工課長(常盤隆道君) ただいまのご質問でございますが、本町につきましては、芦野、伊王野など、古くからの地域、鉄道開通後の黒田原、またはその周辺地域、戦後の開拓、そして平成になって移住された方々など、時代の変遷とともにさまざまな先人の努力によって発展してきたところでございます。NHKの「開拓者たち」の放映によりまして、今大きな反響を呼んでいるところですが、実はことしの11月、先月ですね、日本旅行記者クラブの全国の総会がありまして、那須町が会場で開かれまして、千振地区が取材の会場となって半日間案内をしながら開拓の実情を知っていただいたということもあります。後日雑誌にも掲載したいということでございます。また、観光協会のガイドブックにも「那須の歴史」というページが今回特別に設けられまして、そこにも開拓に携わった方々のエッセー等が載せられております。 観光面で申し上げますと、牧草畑の風景、さわやかな那須というイメージがありまして、コマーシャル等にも使われておりますが、その背景には多くの困難に立ち向かってきたという方々のストーリーが発信していくというのが重要だと思っていますので、先ほど尾台議員さんが申されましたように、開拓に入った方々も今生存している方も高齢になってきたということもございますので、多方面からいろいろな視点から開拓と観光などを研究、検討してまいりたいとは思っております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) その場についてですが、いろんな考え方、構想等はあるかと思います。ただ、記念館的なものの象徴とか一番感じましたところに、鹿児島県の知覧というところがあります。陸軍特別攻撃隊の基地になったところですが、あの真実悲劇は涙なしには見られません。ただ、驚いたのはお客さんの多さです。バスが引きも切らない、鹿児島市から山の中へ約1時間、辺境の地にある町ですが、見どころはこの記念館ぐらいでした。記念館で成り立っている町かなと。今は合併したかわかりませんが、そういう町でした。記念館自体は、声高に反戦を叫ぶのでもなく、たんたんと遺書や写真、飛行機を並べてある中を多くの人が静かに見入っているだけであります。1時間も見ていますと、あってはならないことだという思いが心の中に沸き上がってきます。記念館の理想を見る思いでありましたが、また、特攻の悲劇や開拓の悲劇とは違いますが、何かを伝える、感じてもらうというのは簡単ではありませんし、おごりがありますと、何を言っても見ても無用の長物をつくるということになってしまいます。先ほど言いました古い大きな建物ですが、この保存も非常にこれ大切ではないかというふうに現在思っておりまして、この保存の方法等も考えていかなければならない。模索中ということでありますが、ただ時間との競争がございまして、これも気がかりであります。ただ、開拓を伝えたい、開拓の精神を残したい、生きる力を少しでも与えられるのであればその場を提供したい。全ての開拓者は、特にドラマ「開拓者たち」の後は強く思っています。そして、それが結果的に那須町のイメージアップ、観光振興、町づくりの発展に役立つのであれば、こんなうれしいことはないというふうにも思っているはずであります。 一例として、西那須野の三島に那須野が原博物館がありますが、その中の一画に開拓地の暮らしという形で、那須野が原開拓の明治からの歴史を展示してございます。個人的にはあんな立派なものでなくても、先ほど申したように、大きな小屋を修繕修復したものでもいいのではないかと。かえってよいのではないかと、そんなふうにも思っていたりするわけですが、これは県の県民文化部というところが所管しております。記念館とかそういう文化財的なものです。問い合わせたのですが、こういうことはどういうふうにしたらよいのか、国とも相談してみると、そんなふうにおっしゃっておりましたが、生涯学習課ですか、ぜひその辺の考え方をお聞きしたい。 ○議長(広川辰也君) 生涯学習課長。 ◎生涯学習課長(益子英夫君) ただいま千振の開拓の歴史ということで、いろいろ歴史的な遺産としての価値等も含めて、今後保全したほうがいいのではないかという貴重なご意見でありますので、私どものほうも、それは現地を、私も千振はもう何度も行っていまして、状況はわかっていたつもりでありますが、今、議員のほうからの話を聞いて、新たにまたその貴重な場所であるなということを実感したところでもありますので、今、議員おっしゃいましたように、県のほうの県民文化部、そちらのほうとも連絡を取り合いながら、果たして具体的にどういう方法があるのか、今後調査研究をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君。 ◆12番(尾台一成君) 歳月は流れました。千振開拓にもこの間11月7日、66回目の入植記念祭を終わせたばかりであります。当時を知る関係者も少なくなってまいりました。当時のにおいをかすかに覚えている者も我々2世までです。3世、4世になりますと一般社会の皆さんと全く同じ環境で育ちました。開拓という意識は非常に薄くなっております。これからの開拓記念館なりの構想を開拓の仲間に訴えていくつもりですが、私ももうただ60年、60歳、あと数年で年金生活者となるあしたも知れぬ身でありまして、20年も30年も待つわけにはまいりません。ただ、機運が盛り上がっている今こそ1つのチャンスではないかというふうに思っています。まず隗より始めよ。幸いに開拓組織も残っておりますので、そこからというふうに思っていますが。ただ、皆さんの理解と協力もぜひとも必要です。よろしくお願いしたいというふうに思います。 千振は広く、おとといの新聞に出ましたように、美しい景観、ビューポイントもたくさんあるところです。千振だけではありません。開拓地というところは、美しいところがたくさんあります。観光ポイントになるところがたくさんございます。吉崎団長の理念、水が流れ、青き草ある秀麗な山のふもとに理想郷をつくろう、そういうこの地を多くの人に見てもらいたい、喜んでもらいたい、元気になってもらいたい、心からの気持ちであります。 最後に、お約束どおり記帳ノートから幾つかの記帳文を紹介させていただきたいと思います。まず、「NHK見てまいりました。お疲れさまでした。小生も夢を失うことなく過ごせます」、小林ヤスダカさん、佐倉市。「NHK「開拓者たち」のドラマで感動し、訪問しました。私たち70歳過ぎたのですが、千振の方々には負けです。これからの人生を頑張ってまいります」、宇都宮市、セトグチさん。「305号線がとても好きで毎回訪れて那須まで来ています。千振の名が心になぜか残っていました。NHKの「開拓者たち」で初めてわかり、何も知らなかった私と向き合うことができました。苦難なことがまだこれからの私の人生多々あると思いますが、頑張れそうです」、「NHKの「開拓者たち」を涙ながら見ました。同じ栃木県内に住んでいて今まで知らなかった歴史でした。ようやくこの開拓の碑を訪れることができました。皆様の魂を受け継いで頑張っていきたいです」、那珂川町、カワカミさん。これを読んでいますと涙腺が弱ってしまってだめなのです。「NHK「開拓者たち」のテレビを見てぜひ来たくなり来ました。感動しました。これからもしっかり生きていきます。何もないところからつくり上げていくとすごいことだと思います。20年前から来ていますが、ことしのテレビで初めて知りました」、川口市、ソトハタさん。「NHK「開拓者たち」を感動で見ました。生きていれば何とかなる。この言葉が心に残り、今この地を訪ねました。すばらしい心のエネルギーありがとう」、宇都宮市、イシヅカスミエさん。「「開拓者たち」を再放送も全て拝見しました。私も皆様同様一度この地を訪れたいと思い、参りました。戦争の事実、満州開拓団のこと、その後の引き揚げのご苦難、知る方が少なくなっておられる中、私たちはもっともっと知り、後世に伝えていかなければならないと思いました」、東京都練馬区、ナカムラコウヘイさん。「私もテレビで「開拓者たち」を見、一度訪れたいと思い、本日妻とこの開拓の前まで元気に来たこと、記念になりました。私どもが幼少のころ、先輩たちが苦労に苦労、日々を過ごされたこと、那須の山々がじっと見詰めていたこと、テレビで涙、涙しながら見た1こまが目に浮かびます。本当にありがとうございました」、鹿児島市、ソノタミワ、タダヨシ。 この「開拓者たち」の劇中の主人公ハツの台詞にこんな言葉があります。これは、千振に今現在達者でいらっしゃるハツのモデルですね、永井トクさんの言葉でもあります。「まあいい、生きていれさえすれば何とかなる。生きてさえいれば」。開拓は決して死なないのであります。 終わります。 ○議長(広川辰也君) 尾台一成君の一般質問は終了いたしました。 ここで10分間休憩いたします。          休憩 午前11時26分                                                     再開 午前11時36分 ○議長(広川辰也君) 休憩前に引き続き再開いたします。 通告8番、3番、松中キミエ君。          〔3番 松中キミエ君登壇〕 ◆3番(松中キミエ君) 議席番号3番、松中キミエでございます。本議会最後の一般質問になります。お疲れのところだとは思いますが、最後まで前向きな答弁をお願いいたします。 では、通告に従って質問させていただきます。まず最初に、脳脊髄減少症の取り組みについてお伺いします。交通事故やスポーツの外傷など、体への衝撃によって脊髄液の硬膜が破れ、脳脊髄液が漏れ出す、減少するということによって起立性の頭痛、目まい、倦怠、不眠、記憶障がいなど、さまざまな障がいを起こす脳脊髄減少症は、まだまだ町民に知らされておりません。多くの方に知っていただくことに対し、スポーツが盛んに行われている学校等における周知徹底や研修等は、どのように考えているかお伺いします。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 脳脊髄液減少症というのは、先ほど議員がおっしゃいましたように交通事故やスポーツ障がいなどの外傷ですね、外傷などの身体への強い衝撃により脳脊髄液が漏れ出し減少してしまうことによって頭痛や目まい、吐き気、耳鳴りなどのさまざまな症状を引き起こす病気であるということ。問題は、外見からはわからないで心の病と誤解されてしまうような、そういった病気でもあるということだと思います。この病気につきましては、町のホームページにおいて一般周知しているところであります。また、8月27日に行われました町の小中学校長会議の中においても、学校で起きやすいスポーツの外傷による脳脊髄液減少症を見逃すことのないようにということで、各校長に指示したところでございます。本疾患は、まだ診断基準とか治療方法が確立されておらず、診療や治療を行う医療機関が少ない状況にあると聞いております。そんなことから、今後も学校関係者などにも周知徹底を図り、もし県などの研修があるという場合は、積極的に参加するよう指導してまいりたいと考えております。 ○議長(広川辰也君) 3番、松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) ここに朝日新聞の記事がありますので、ちょっと読まさせていただきます。「小学3年生のとき、自転車でサッカーに練習に行く途中、駐車場から出てきた車にぶつかり、頭から地面にたたきつけられた。外傷は軽かったが、目がうつろになり耳鳴りが続いた。立ち上がることができず、頭痛に犯されてしまった。耳鼻科、精神科、そして整形外科にも行ったが、いろんな病院を歩いたけれども原因はわからなかった。本当は元気なのではないのと疑われもした。寝たまま授業を受けられる養護学校に転校、サッカー選手の夢はあきらめ、おしゃべり好きなこの子は無口になってしまった。そして、事故から約2年後、15カ所目の病院でやっと脊髄漏れとの診断を受けた。脊髄液を覆う膜の穴を塞ぐ治療を行うと効果はてきめん、もとの小学校に戻ることができ、中学3年生のころは、頭の痛みはほぼ完治した。ただ、脳に障がいが残り、言葉がうまく出なくなってしまった」という海斗君の記事が載っておりますが、事故によって2年間原因がわからなかったために障がいになってしまったという記事になっております。このブラッドパッチ治療を行ったことによって改善はされました。これが皆さんが知っていれば、早くに治療すれば、この海斗君は障がいにならなかったのではないかと思います。 子供だけが起きる症状ではございません。例えば、車の追突をされたりとか、また跳び箱から転倒、鉄棒から落ちるなど、首に大きな障がい、つまり腰とか強い力が加わったときに頭痛、目まいなどの症状があらわれることは、教育長が今答弁していただいたとおりだと思います。その原因に脳脊髄液が漏れているのではないかと思って治療することが一番大事ではないかと思います。まだまだ認知が低いために、怠け病だとか、不登校ではないかとか、逆に子供同士ではいじめになったりするようなことも伺っております。宇都宮のコンセーレで行われました脳脊髄減少症の患者の会というものが行われまして、私参加させていただきました。患者でもあり、家族の会の副理事長でもある松本さんのお話を伺ったところ、4歳のときに発症し、30年間原因がわからず、病院に行っても原因がわからないということで、30年目でやっと脳脊髄減少症と診断されたそうです。病名がわからないために大変本人はご苦労されたということで、周りの方から障がい者扱いをされたりとか、普通の子として成長はできないのではないかとか、親戚からいろんなことを言われたそうです。そこに栃木県の真岡市からも患者さん、女性の方が参加しておりました。立つことができず車いすで、挨拶のときちょっと立とうとしたのですが、とても頭痛に襲われて立てないということで、「もういいです、座ってください」って皆さんの声がありました。また、テレビでも何回か放映されておりました。私も見たテレビには、若い新婚さんのお母さんが、赤ちゃんいらっしゃるのですけれども、交通事故で追突をされ、そのときに病院に行って頭が痛いということは言ったのですけれども、しかし原因が出ないために、保険料が欲しいからそういうふうに言っているのではないかとか、いろんなふうに言われて、守るべき病院の先生にも、それは仮病ではないかと言われたそうです。その精神的なストレスと病院を何回も何回も回るそのご苦労、赤ちゃんの面倒も見れないご苦労の映像がテレビに出ておりました。 そこで、このような病気があるということを理解していただくためには、先ほど教育長から学校関係には言っていただいたということですが、学校関係以外一番子供にかかわっている保護者に理解していただかないと、この病気かもしれないということがわからないと思うのですが、子供以外の保護者にどのようにこのことを推進していただけるのか。小さな小雑誌がありまして、「子供にもわかる子供の脳脊髄減少症」というちっちゃな小雑誌、400円ぐらいのものがあるのですが、ある自治体では、図書館に置いて自由に貸し出しができるようにもしているということです。那須町においては、保護者にどのように推進されるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 教育長。 ◎教育長平久井好一君) 子供たちのためにそういった不幸なことがないように、例えばこういった病気にもかかわらず、例えば怠けではないかとか、本当に辛い思いをするわけですね。そういった子供たちのためにこの学校関係者だけでなく、やはりこの今、議員がおっしゃいましたように、その子供を取り巻く保護者、また家族の者に脳脊髄液減少症についてこの知っておいたほうがよいということを理解しておりますので、再度1月に校長会があるわけなのですが、その場で保護者への周知について指導していきたいと思っております。また、さらに学校で、特にそういった病気等について詳しく、また専門家としてやっているのが養護教諭でございます。1月にまた町の養護教諭部会がありますので、その部会にこちらから出向きまして、脳脊髄液減少症についての理解を深めるとともに、この各学校で保護者向けに出している保健だよりなどに、それについて特集を組むなどして、保護者等への周知を図る、そういったことをやっていきたいと考えております。 ○議長(広川辰也君) 3番、松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) いつ誰でもが起きるこの脳脊髄液減少症という症状が町民に早く理解していただけるように、できれば文字だけではなくイラストとかを入れて、見やすいような形で周知をしていただければと思います。 次に、市民後見人推進モデル事業についてお伺いします。6月にも先輩議員から質問されておりましたが、成年後見制度については、認知症や知的、精神障がいゆえに判断能力が不十分なため、財産や医療介護の手配、支払いを代理するものであり、措置から契約に移行した介護サービスのその他の分野において利用は必須であると思います。今まで成年介護制度の利用者は低調でしたが、今後はその利用者が急増すると見込まれております。今現在の利用状況についてお伺いします。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 成年後見制度の利用者についてでございますけれども、成年後見制度につきましては、認知症の高齢者やひとり暮らしの高齢者等の増加に伴いまして、その判断能力が衰えた人の生活を支える、そういう制度として今後とも需要増が想定されるところでございます。この成年後見人の選任につきましては、家庭裁判所が行います。その後見開始の通知につきましては、家庭裁判所から本籍地のある自治体へ、そして本籍地とその住所地が違う場合には、本籍地の自治体から住民登録の自治体へ通知されると、そういうことでなっております。家庭裁判所によります後見人の選任によりまして後見が開始されました成年被後見人につきましては、現在のところ当町には28名いるということでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) 成年後見に詳しい研究者によれば、那須町において成年後見を利用している、つまり先ほど被後見人とおっしゃっておりましたが、後見されている人は、現在35名くらいいるのではないかということでした。10年後の平成33年には91人、平成43年には212人と試算されており、これに対して後見する側については、従来親族後見人から弁護士等の職業後見人の時代を経て、いわゆる市民後見人への期待が高まっております。その数は10年後には50人の親族後見人と41人の市民後見人等、20年後には95人の親族後見人と117人の市民後見人がいないと後見需要に対応できなくなってくるというふうに述べております。厚生労働省において、昨年度より市民後見人推進モデル事業が展開しておりますが、成年後見制度について老人福祉法32条等により、自治体の関与や役割が規定されております。事業内容は、後見人の養成と後見センターの設置検討となっております。これは、国が10分の10助成する事業になっており、那須町もこの国のモデル事業に手を挙げるべきではないかと思いますが、その点町のお考えをお伺いします。 ○議長(広川辰也君) 町長。 ◎町長(高久勝君) ただいまの松中議員の市民後見人制度の後継人の養成でございますとか後見センター、そういったことの設置について質問がございました。議員ご指摘のとおり、国が展開しております市民後見推進モデル事業につきましては、認知症の人の福祉を増進する観点から、市町村において市民後見というものを確保できる体制を整備、強化して、地域における市民後見人の活動というものを推進する事業というふうに聞いております。ただいまご指摘の後見人の養成でございますとか、後見センターの設置の必要性というものにつきましては、十分理解をしておりますけれども、現在全国的に設置している先進事例というようなものを見ておりますと、那須町単独での事業展開、これについては、なかなか難しいものがあろうかというふうに思っておりまして、むしろ那須地区全体の広域的な課題というようなことで、今後取り組んでいければなというふうに思っておりまして、そういった方向性でこれから検討させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) ただいま町長からの答弁いただけると思いませんでしたので、国が東大と筑波大学に後見人養成講座を委託しておりまして、今回で5回目になりますが、東大は今全国から408名の方が参加して学んでおります。私もその受講生の一人でありますけれども、北海道、それから九州までの方たちが一斉に大きな会場でマイクを通して勉強しております。しかし、先ほど町長の答弁の中に、広域でやっていくほうがよいのではないかということがございましたが、その中に議員は議員で集まる408名の中でグループに分かれるのですが、栃木県ではどなたもいらっしゃいません。全部1名、1名、1名って全部出てくるのですが、グループの中に栃木県の方は私一人でした。那須塩原市から1名参加はしております。大田原市はどなたも参加しておりません。そういうことを踏まえてちょっと聞いていただきたいのですが、那須町において75歳以上の人口割合は、2030年には25.8%、2035年には27.7%と高く、しかし那須塩原市は2035年でも19.8%、大田原市においては20.6%になっております。ですから、確かに人口はかなり、市ですので大勢いらっしゃいますけれども、余り高齢者に対する意識がないのではないかと思います。このモデル事業は5年間になっておりまして、もう2年目が終わるところなので、あと3年しか10分の10の予算をいただけるということがないので、その点を踏まえますと、那須町においては、高齢化がどんどん進んでいき、那須塩原市、大田原市ではそんなに意識をしていない、その状況でこのモデル事業が行われているときに、一緒にやりましょうというのは、なかなか厳しいのではないかと思います。 そこで、例えば、10年後、20年後に親族との交流がなくなってしまい、判断能力のない高齢者がふえてきます。税金等未納になる方が多くなってくるのではないかと思いますが、突然ですが、税務課の課長にお伺いしたいと思います。そういうことが10年後、20年後必ず出てくると思うのですが、どのような対応をされるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 税務課長。 ◎税務課長(益子一郎君) ただいまの松中議員のご質問にお答えしたいと思います。 税務課としても高齢化社会が進行している中、核家族化や団塊世代の転入等で1世帯当たりの人口が減少している町の現状を考えますと、今後さまざまなご指摘の病気等で町税の滞納者がふえていく心配はあると考えております。いずれにしましても、こういう滞納者につきましては、税務課としてまず取り組めるものは親族等の調査ということで、その調査が行き詰まった場合、誰も親族いないという場合には、今言った議員が指摘される滞納関係の心配もさらに大きくなってくるという認識でおりますが、とりあえずできる範囲の中でそういう問題が、滞納が起きないように税務課としては取り組んでいきたいと考えております。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) 突然の質問に明確に答えていただきました。市民後見人がその認知症の方についていた場合は、要するに納付書が届いてもその本人はわからないわけです。ですから、納金をしなければいけないということも理解されていない。でも、市民後見人がついていれば財産管理をしますので、その郵送物は市民後見人のところに届き、その財産の中から支払いをされるということですので、町の負担は少しずつ解消されるのではないかと思います。では、そのまま未納のままで、では亡くなってしまった。最悪亡くなってしまった場合の財産についてお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 税務課長。 ◎税務課長(益子一郎君) 仮定の話で、亡くなった場合ということなのですが、税金につきましては、その滞納した税金がそのまま納める方がいないという場合には、きのうの質問の中にもありました不納欠損処理ということで税務課としては処理をしていきたいと考えております。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) これもまた同じになるのですが、市民後見人が家庭裁判所にそのことを、財産があって、亡くなる3カ月前とかに後見人になったとしても、未納であったものは全てまた掘り起こして納金ができるというようになっておりますので、市民後見人は、本人のその被保険者の被後見人の代弁者でありまして、寄り添いながらその人が一番どうあることがいいのか、財産をでは運用していいのかというと、運用とかはできないです。最後までその人が存続するのにお金がどういうふうに動いていくかということも見ておられます。最近行われて、よくオレオレ詐欺だったりとか訪問的にこの物を買いませんかというように物を売りに来たときに、もしそこにサインをしたとしても、契約が成立していたとしても、それは後見人がそれは被後見人に損をするようなものであれば、それを取り除くことができるというのが今回のこの市民後見人の役割になってきますので、皆さんが誤解されないようにお伝えしたいのは、介護の手伝いをするとか、そういうものではないです。あくまでもその被後見人がいかに今この場にいる、生きていることをそのまま存続できるかという立場に立って、髪の毛を切ってあげたいと思ったら髪の毛を切るような手配をしてあげるというのが、この市民後見人の役割になっておりますので、これは早急にやっていただきたいという1つになっております。今60代、50代の方たちが10年後、20年後は高齢者を支える若者が減少していくのは現状であります。那須町において、那須町育ちでない他県から転入してきた方が多く、都会での便利な福祉を求め、現在の福祉の体制ではケアマネジャーの負担が大変多くなると思います。那須町においては、定年退職をした力のある方がいっぱい那須町に永住してくださっております。この方々のお力をおかりして、福祉の現場にいる方々とこの今、国のモデル事業として国が提示しているこのモデル事業に参加することは、再度できないのかお伺いします。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 那須地区の広域行政組合というのがございます。その中に保健福祉部会というものがございまして、那須町と那須塩原市、大田原市の保健福祉担当の課長が集まって検討する場面がございますので、その中でこの成年後見制度についても、広域で取り組めないかどうかということについて、これから検討していけるのではないかと、そんなふうに考えております。当面は、そういった成年後見制度に関するようなやはり普及啓発活動というものが必要であろうというふうに思いますので、講演会等を開催するなど、そういった制度の普及啓発活動に取り組んでいきたいと、そんなふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) そのような取り組みを早急にしていただきたいと思います。そこには那須塩原市、大田原市も参加していただきながら、広域でこの事業が進められるように検討していただきたいと思います。 では、次の質問に入らせていただきます。健康対策についてお伺いします。昨年9月にも一般質問させていただきましたが、集団検診の中でがん検診の今の状況をお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 集団検診の中でのがん検診の状況でございますが、本年度は集団検診は12月までに43回実施する予定となってございます。その中でがん検診につきましては、総合検診での受診のほかに子宮がん、乳がん、大腸がん検診のみを行う日、あるいは女性のためのレディース検診日、そういったものを設けるなど、多くの町民の方が受診されるように工夫をしているところでございます。平成23年度の受診率につきましては、胃がん検診が22.4%、肺がん検診が28.3%程度となっておりまして、全体的に高い受診率でありませんので、さらなる創意工夫によりまして受診率の向上に努めていきたいと、そのように考えているところでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) たしかがん検診は国は50%を目標にしているのではなかったかと思いますが、この22.4%ということですけれども、胃がん検診、いろんなところで地域でされておりますが、胃がん検診について、そのもう少しパーセントを上げる努力というのは、どのようにされるおつもりなのかお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 先ほども申しましたように、集団検診のほかにそういう女性のためのレディース検診日とかいろいろやっているわけでございます。ただ、現実的にはなかなか忙しいとか、あるいは定期的にお医者さんに通っているからとか、そういったいろんな理由でその検診自体を受けないという方がかなりいらっしゃいます。そのためにそういう特定健診を含めてそういう検診の受診率アップ対策ということで、当初申し込んだのですが、日程が合わなくてできなかったと、そんなような方もいらっしゃったりします。そういった方には、後から電話による勧奨で、あとまたこういう日にもありますよと、そんなことを保健福祉課と保健センターのほうで電話作戦をして、また受診をしてもらうと、そんなようなことを行ったり、現在そういう対策を進めているところでございます。 以上です。
    ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) 那須郡の医師会において、胃がんに対してピロリ菌検査を推進しておりますが、那須町においてピロリ菌検査の進捗状況をお伺いしたいと思います。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) 町におけます胃がん検診につきましては、集団検診の中でその40歳以上の方を対象に胃のレントゲン検査、バリウムを飲んで、そういう検査により実施をしております。ピロリ菌についての検査はしていないのですが、日本人のピロリ菌感染者数は約6,000万人いると言われております。ピロリ菌に感染しますと胃に炎症を起こしていることが確認されておりますが、ほとんどのそのピロリ菌の感染者は、症状もなく健康に暮らしていると、そういう状況でございます。ただ、胃潰瘍、あるいは十二指腸潰瘍の方がピロリ菌に感染している場合は、そのピロリ菌を除菌することによりまして、大部分の潰瘍の再発が抑制されると、そんなことが最近わかってきたところでございます。胃がんのリスク検診としましては、そのレントゲンの検査のほかにピロリ菌検査あるいは胃の粘膜の健康度も検査をいたしますABC検診というようないろんな検診の方法がございますが、費用対効果等もいろいろ含めまして、今後の胃がん検診の方法については、さらに検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) 大田原市においては、胃がん、ハイリスク検査、先ほど言われておりましたが、ハイリスク検査を行いながらやっているというふうに伺っております。那須町においては、バリウムを飲み、血液、要するにバリウムを飲んだ上に放射能を浴びてレントゲンを撮らなければいけない。このハイリスク検査にしますと、ピロリ菌検査は、血液検査等で全くバリウムを飲んで違和感を持ちながら必死にこらえてレントゲンを撮るというような苦痛な検査ではございません。今那須町は、放射能除染をどうしようかと言っているような状況の中で、放射能を浴びてレントゲンを撮るということは、本人負担も大変あるのではないかと思います。そして、またバリウムを飲むのが嫌だから胃の検診に行かないというような方の声も何人か聞いております。胃がんの危険因子は、高塩分、喫煙、ピロリ菌の感染が重要視されております。現在日本で先ほど課長が答弁されましたピロリ菌感染者は6,000万人とも言われており、胃がんを発症するのは、その一部の方がなっているということで、現在早期発見、早期治療によって90%以上の方が治ると言われております。がんにかかってから治療費を町で負担することを考えると、ピロリ菌検査は簡単に検査もできるということであります。そして、1回に全町民が検査を受けるわけではない、年齢を特定するとかすれば、町の負担は少なくなるのではないかと思います。簡単に血液検査で早期発見できるのであれば、集団検診にピロリ菌検査を入れることを前向きに検討していただきたいと思いますが、再度もう一回お願いします。 ○議長(広川辰也君) 保健福祉課長。 ◎保健福祉課長(平山公一君) このピロリ菌検査、ハイリスク検査につきましては、大田原市で平成23年度から5歳刻みのその節目の年ということで行っております。ただ、大田原市でもこの検査を受けている方は23.3%程度しかいないという状況にはあります。当然料金が若干いろいろな面で通常の検査よりも結果的に高くなるということがありますので、そういった費用の問題も含め、また総体的にやはり受診率を高めるという、そちらのほうが最優先課題であるというふうに今認識しておりますので、その辺のピロリ菌の検査の導入も含めまして、総合的に受診率が高くなるような方向で検討してみたいと思います。 以上です。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君。 ◆3番(松中キミエ君) 那須郡の医師会の先生も言われておりました。バリウムを飲んでレントゲンを受けるよりは、ピロリ菌検査を勧めていきたいというお話もされておりました。一日も早く検診者の体に負担の少ないピロリ菌検査を推進していただくことを要望し、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(広川辰也君) 松中キミエ君の一般質問は終了いたしました。 △散会の宣告 ○議長(広川辰也君) 以上をもって、本日の日程は全部終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。                                (散会 午後 零時10分)...